「ドイツ典礼」より(メンデルスゾーン)
1.Herr sei gnadich
2.Kyrie
3.Ehre sei Gott in der Höhe
(Program noteより)
フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディの生涯と作品において、宗教的声楽作品は重要な位置を占めている。1829年、ベルリンにおいてJ.S.バッハのマタイ受難曲を不完全ながらも復活蘇演させたのは有名であるが、彼自身も3つのオラトリオ『エリア』『パウルス』『キリスト』(未完)をはじめとして数多くの作品をこの分野に残している。特に『エリア』はロマン派のオラトリオの最高傑作として名高い。メンデルスゾーンは1816年に父アブラハムの意向によって、ユダヤ教からプロテスタントのキリスト教に改宗している。
『ドイツ典礼』は1846年までに書かれた作品で、当時のプロテスタント教会の礼拝の実際の流れに即して構成されている。